強いて1個だけ挙げるとすればインデックス(日経平均やS&P500等の指数)に連動した投資信託が個人的には良いと思います。
ただ大前提として継続出来るものが最終的には良い。
投資を始めて10年経つも未だに迷子
投資を始めて10年経ちますが結論から言うと今やっている投資内容が正解かどうかは分かりません。
正解があるとしたら30年後に答え合わせをしてお金が増えていれば正解、減っていれば間違いなのでしょう。
正直、正解が分からないので色々なものに、現時点で有望と思えるものに資産を投じています。
現状の投資内容は別記事で列挙していますが様々な種類に投資をしています。
【お金について考えるブログ】40代独身男性の投資内容の中身。投資も自己資金が100万?200万?500万?1,000万?…
楽にお金を増やす方法はない
「楽にお金を増やす」「楽に稼げる」といった聖杯的なものはハッキリ言ってないです。
投資を始めた頃はそういったものを探し回っていましたし検索すれば「それっぽいモノ」が山ほど検索結果に表示されます。
普通に考えればあるはずないですよね、あれば皆飛びついているはずですから。
「楽に稼げる!」や「〇〇をするだけで稼げる!」「月間の利益が150万円!」という口コミなどは詐欺まがいのものや実際に行うにはハードルが高いもの等、再現性がないものなので短期的に儲かっても長期で続けるといずれ負けるというものです。
言い換えるとギャンブルと大差ないという事です。
投資を始めた頃に考える事がそういった「楽に稼げる!」「これだけやればOK!」といった言葉を魅力的に感じること。
最初は知識がないですからね、何かに頼りたくなるのはしょうがない。
人間は楽をしたい生き物(少なくとも私はそう思っています)なので安易にそうしたものに飛びついてしまいがち。
私も最初「商材ジプシー」になってしまい散財して10万円ぐらい浪費しました。
そこでの商材をヒントに自分なりのやり方を構築できれば決して無駄ではありません。
ですが初心者がやりがちなのが一つの商材を試して駄目だったらすぐ次の商材探しをしてしまうのが一番まずいパターン。
というかそれやると終わりがない(笑)。
商材を売っている側は稼げなくても「あなたのやり方が悪いですから」で逃げれますしね。
あとそんなに儲かる手法なら他人に売る必要あるか?自分でやれば儲かるんちゃう?という自分内ツッコミが発動するので全部が胡散臭いとは言わないですが多くの手法商材はおすすめしないです。
最初に始める取っ掛かりと考えればまだ良いと思います。
あと大前提として「投資は自己責任」ですから責任転嫁するのもそもそもオカシイ話。
自分の頭で考えて自分で投資する対象を決めて自分の責任範囲で投資しましょう、これは大前提で人のせいにするようなメンタルでは一生負け続けます。
繰り返しますが楽に稼げる方法はないです、変な情報に踊らされないように知識を身に付けるのが大事。
利回りが高すぎる商品は疑うべき
短期の投資(大体5年以内ぐらい)で利回りが7%以上の謳うものについてもかなりリスクがある商品か詐欺じみたものでした。
実際私は7.2%の投資案件で114万円焦げ付いており高い可能性で返ってこないと思っています。
7%以上がすべて詐欺案件かというとそうでもなく結局お金が回っていれば潰れる事はないですから運が良ければ高利回りの投資案件でも高い利回り付きで戻ってくる事も当然あります。
ですが高い利回りという事は高い利回りじゃあないとお金が集まらない事も意味するので出資先が危ういという可能性が高いと言える訳です。
景気が上昇局面であればこういった金融商品は良い可能性はありますが景気が下降局面になると徐々に資金繰りが厳しくなる⇒更に高い利回りの商品を出す⇒自転車操業な資金の動きに⇒どこか1か所の資金が止まる⇒連鎖的に破綻する、という流れ。
こういった観点(高利回りなものは疑って見る)から見るだけでリスキーな案件から自分を遠ざける事ができるので投資商品を見る時にスクリーニングの効果があると思います。
もちろん時代が移り変わってめちゃくちゃ景気が良くなれば皆がモノを買うようになるので良い金利上昇で10%でも金を借りようと思う人もでてくるでしょうが、あくまで現在の世界の景況感ではインフレ:2%も達成できない状況なので7%の金融商品はバランスとして高すぎるなという感じはします。
アメリカの優良企業では5%弱の配当を実際に出している(財務内容も健全)ところもあるので5%前後であれば財務内容次第ではあり得る範囲。
お金は欲しい気持ち=リスクになり得る
私が投資を始めた理由は将来の漠然とした不安からという理由。
その漠然とした不安の原因を自己分析すると「年金がどれぐらい貰えるかの不透明性」であるとか「独身で老後をどうするか?」など仕事をリタイアした後のお金の心配だなという結論。
人間の悩みの種類は大まかに4種類(人間関係・お金・健康・将来)と聞くけど対策は? お金と将来の悩みはマネーリテラシーを身に付ける事で解消可。人間関係もお金で解決できなくはない…健康は自助努力が不可欠。[…]
では、その不安を解消する答えは20~30年後にある程度のまとまったお金が貯まっている状態の自分というのが自分内での結論。
にもかかわらず投資を始めた最初からお金を増やしたいという気持ちが強かったです、ゴールは中長期的な先なのに。
当然ながら最初は少ない資金での投資開始、且つ知識が薄弱という環境でのスタートにも関わらず「資産を増やしたい!」という気持ちが強すぎてリスクを取り過ぎて大きな含み損を抱えてあたふたするという事が多かったです。知識がないのでリスクを取る配分が分からなかったというのが要因。
才能がある人であればこの段階でも上手く立ち回って短期トレードなどで大きく稼げる可能性もあるのでしょう。
ただ9割以上の人はそのような芸当はできません。これは断言出来ます。
実際にアクティブ(短期売買)において株式投資やFXのトレーダーは1年以内に退場する確率が9割以上となっています。
理由は短期目線でのお金欲しさの気持ちが強くなりギャンブル的な運用をしてしまいお金を失う…というのが理由。
投資を真面目に行ってもお金が増えていくペースは思ったより地味です、時間がかかります。
ただ投資を行っていない人よりは確実に自身の資産額が増えていくスピードは確実に早いです、速攻で楽にお金持ちになれる方法はないのですよ。
資産運用を始めても意外にお金が増えない感じがするけどこんなもん? そんなもんです。始めて数年は増えていく実感が薄いですが続ける事で実感できるようになると思います。ネット界隈はみんな金持ち(に見え[…]
なぜ多くの人は稼げないのか?
繰り返しになりますが株式市場やFX市場での短期トレードでの1年後に市場に残っている人の割合はおおよそ1割にも満たない。
その人間の心理面を説明する理由としてよく以下のプロスペクト理論などが持ち出されます。
質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示された
ものとする。選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら
何も手に入らない。質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき
同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが
裏が出たら負債総額は変わらない。
質問1では多くの人が選択肢Aの100万円を無条件で手に入れるを選択して質問2では多くの人が選択肢Bを選ぶ傾向にあるそう。
その裏側の心理としては損を減らそうとする行動を取るため結果的にイチかバチかで負債がゼロになる選択をしてしまうだそう。
一縷の望みで負債ゼロになるのなら…という淡い期待を持ってしまい博打的な選択をする事で自分の資産額を削っていき市場から多くの人が退場していくという流れ。
要約すると「負けが込んでいる時に人は選択としてギャンブル的な選択肢を選んでしまう…その選択肢を選び続ける事が結果として資産を減らしていく」という事だと私は理解。
ギャンブルもビジネスである以上、結果的に胴元に利益が残るようになっています。
という事は損する役回りが居なくてはならないです。
その損する役回りを多くの短期投資家が知らずに演じているという事です。
人間の脳はお金が絡むと合理的な判断が出来ないという生き物なのだという事を理解するところが大事。
誰でもそうですが損をするのは嫌
当たり前ですが人は誰だって損はしなくないものです。
「俺、損がしたい!」と言う人いれば相当のM気質だと思います。
日本人は他国の人と比べると堅実で真面目な傾向が強いと思います。
保守的で革新的なものを受け入れづらいという側面もあるのでなかなか変化を受けいれにくい民族なのだろうとも思います。
良し悪しはあるにせよ、私はそういった日本人の気質も好きですし日本人である事を誇りに思っています。
一方で世界の情勢は日本のバブル時代(私は体験していませんが)の頃のようにガンガン収入が上がっていく流れはありませんし、今後も難しい可能性が圧倒的に高い。
となると損をするのは嫌ですが危険性を理解したうえで投資を実行・継続して少しづつ資産を増やす事が将来的に「私の心の平穏」を得る近道だと考えている次第です。
投資をする良い環境は揃っているといえる
現状の現役世代(私も含めてですが)が日本が好景気なのを知らない不遇の世代と言い換える事もできると思います。
とは言え時代の不遇さを恨んだとて自分の身の回りの現状が変わる事は一切ないので不満を垂れるぐらいなら「今、自分に何ができるか?」を考えた方が後の自分の人生には有益となるのは間違いない。
幸いな事に現状の投資環境はNISA・つみたてNISA・iDeCoの公的な非課税の枠組みから投資銘柄を選択できる有利な環境があります。
それを使うも使わないも自分次第。
行動する気になれば2週間もあれば十分始める事ができるので自分内でやる気スイッチ押せば即スタート可能。
で…結局何に投資したらいいのか?
たまにされる質問で「何に投資すればいいの?」というものがあります。
「そんなん知ってたらこっちが教えて欲しいわ!」と思うと同時に私は決まって「長く続けられるものがイイよ。あと手数料安いやつ」と答えています。
長く続けられる=インデックス投資を私は大体オススメする事が多いです。
つみたてNISAやiDeCoだと非課税枠がありキチンと銘柄選定すれば手数料も安いです。
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銘柄と金額さえ決めればあとは何もしなくても良いので特別の才能がなくても継続する事ができて投資の再現性が誰でも同じようになるという部分が最大の長所。
注意点としては決して途中で止めないこと、インデックス投資で20年以上積み立てしましょう。
そして銘柄の入れ替え等は極力しないように。
時代によってバリュー株が良いとかテクノロジー株が良いとかトレンドはあるものの細かい事を考えず資産を増やしたいというのであれば
全世界株式インデックスで手数料が低いモノを選ぶというのが無難な選択肢だと考えます。
設定さえしてしまえば手間も関わらないですし。
投資は自己責任なので人に聞いた情報を鵜呑みにしてやるべきではないです、ココ超重要。
自分で考えて決定できる脳内環境を作るのが何より大事なのだと思います。
まとめ
楽に都合よくお金を稼げる方法はない、それを言っている人はおそらく詐欺師。
損をするのは怖いですが勉強して知識を身に付ければ防げます、知識は人生において武器に。
あと継続するのは何より大事、止めちゃう事が投資の最大のリスク。
最初は株式系の手数料の安いインデックス投資を続けてみて知識を身に付けたら色々少額で試すと良いです。