ズバリ、ナンピン手法です。
ナンピンの危険性を理解したうえで通貨量や値幅を調整して資金管理すれば良い。
トラリピは最終的にお金を出金する時にまとめて損切りするスタイルだと理解すればOK。
トラリピを過去から通算して運用した期間(途中で一回止めた時期があります)はトータルで5年ちょいぐらいになりますがトラリピ運用して最も重要な事は含み損との付き合い方。
トラリピって投資初心者でも始められますか? 始められます。投資方法の中でも比較的理解しやすいと思うので投資初心者にオススメしやすい投資商品。トラリピの性質を理解すれば安全に運用できます。トラ[…]
トラリピ運用の性質上、常時含み損を抱えている事に対してメンタル上うまく付き合う必要あり。

人間は損する事を遠ざけたり先送りしたりする傾向がある精神構造・心理構造になっているので含み損の数字を見ているのはストレスでしかないと思うのは自然(いずれは慣れますけど)。
違う観点から考えるとトラリピは常時含み損を抱える仕組みなので、この点について一部の人が批判するポイントなのでしょうがリスク管理をして長い時間をかけて含み損の量を利益量が上回る事で最終的に利益が残る仕組みだといえます。
FXにおいてのナンピン
一般的にはFXトレードでナンピンという行為はご法度という意見が多数を占めるように見えます。
ネット上でたまに「トラリピはナンピンを繰り返すだけで危険な運用である」という意見を見かける事があります。
私からすると「一概にそんな事は言えなくないでしょ?」と思う事が多々ありました。
結論としてはリスク管理次第で安全とも危険とも言えるという事。
下がり続ける相場で買い注文(or上がり続ける相場で売り注文)を繰り返してどこかで相場の流れが反転してくれれば良いのですが相場の動きというのは自分では決められない訳なので長い目でみて買ったポジション(もしくは売ったポジション)まで価格が戻ってくるまで待たなければならない事に。
そうした時の問題点として資金がほぼ凍結されてしまうという事。
含み損に耐えるために投資資金を耐えられる程度に入金しておかなければならないのである意味死んだお金になってしまうのがやや辛い、最悪の場合はロスカットになってしまうので早めに損切りするというのがFXトレードの鉄則というのが一般的。
FXの短期~中期トレードであれば損切りしないトレーダーは遅かれ早かれ資金を失って退場していく、これは間違いないです。
危険性=通貨量次第
FXの大きな特徴でレバレッジ取引が出来るというのが一番の魅力といえますね。
レバレッジとは?
日本の法律においてはFXで資金の25倍まで取引が出来るという事になっています。
海外だと999倍などめちゃくちゃハイレバレッジな取引が出来るFX会社も多くあります。
自己資金が10万円でも250万円の取引が出来るという事。
例えばドル円が100円の時に10,000通貨を取引すると「100円×10,000通貨=1,000,000円分」のお金を動かしている事になりレバレッジが10倍という事。
少ない資金でもやり方次第で大きく利幅を取れるというメリットがある一方で同じぐらい損する可能性もあります、ココを誇張してFXが危険とされていると私は理解しています。
※自己資金が10万円であれば25,000通貨までMAX買い注文もしくは売り注文できるので25,000通貨の買い注文入れて1円上昇すれば25,000円の利益になるという事になります(フルレバレッジだと相場ちょっぴり逆に動いただけで実際はロスカットするでしょうが)
結局はここの通貨量を少なくすれば大量のお金を失って一発退場という事はあり得ないです。
FXが危険というのは正確に言うと「通貨量を自分の資金に対して目いっぱいの通貨量で取引すれば」危険という事であって自分でキチンとリスクをコントロール出来る人であれば株式などに比べても危険性は低い、言い換えると自分でリスク量をコントロール出来る優秀な金融商品といえます。
お金が欲しいという欲
投資を始めた最初の頃の目的というのは「お金が欲しい、増やしたい」というもの、ココについては絶対に異論がないはず。
このお金が欲しいという欲望が前述した通貨量のコントロールを誤らせる原因だといえます。
通貨量を増やせば利益も増えるものの損失した時の金額も大きい、こんな当たり前の事が分かっているはずでしょうが目先のお金欲しさで通貨量を増やして思惑の逆方向に相場が進んでお金を失って退場をするというまでがセット。
こういった人が多いのでFXで退場していく人が一般的には9割(本当に9割もいるのか?と個人的には懐疑的ですが)という事なのでしょう。
お金は誰にだって必要なものだし無いよりは有った方が人生を楽しむうえで有利なのですが追い求める気持ちが逆にお金を減らしてしまう現実に直面させてしまう恐れがあるのでメンタルコントロールがめちゃくちゃ重要ではあります。
そこは少額で実際やってみて自分がいくらの含み損を抱えた時に苦痛に感じるか?を把握する事が大事なポイントだといえます。
トラリピは資金管理がすべて
前述した含み損を抱えた時の自分の感情の振れ幅というのがトラリピを運用するうえで掴んでおかなければならない自分の情報。
200万円で運用している時に30万円の含み損で「きっついわ~…」と思う人もいるし80万円の含み損を抱えても「まだ半分やん?余裕でしょ?」という人もいます(私は陰キャなので完全に前者です)。
「運用の継続」という意味合いでこの感情を自分で理解しておくのはトラリピ運用するうえで大事、私はビビりなので当初は後で振り返れば何の問題もなかったのに損切りしてしまって利益を減らすわ、その後の利益を積み上げられた機会を失うわという事が多かったです。
トラリピ自体は設定してしまえば放置するだけの簡単なお仕事なので資金管理が全てといえます。
そういう意味でトラリピの損切りの設定は行わずにずっ~と(具体的には10年程度)放置していても余裕で運用できる設定にするのがベストと考えます。
言い換えるとナンピンし続けても気にならないような通貨量や値幅にしておけば問題ないでしょ?という考え。
資金管理しておけば危険といわれるナンピンをしようが自身の中で安全管理しているから大丈夫。
損切りは最後に現金化する時にまとめて
トラリピの損切りはするべきではないです(ココの考え方は個人差があるでしょう)。
損切りする事でその後の値動きで得られるであろう利益の機会損失に繋がったりするのでそういった状況にならないような資金管理をしておくべき。
30円ぐらい動いても耐えられる資金管理をしておくのが個人的には望ましいと考えていて追加入金しておける体制があると尚良いですね。
先進国の通貨ペアであれば通貨の値動きに回帰性があり自国の国力が一定程度あるのでいずれは最初にトラリピを仕掛けた頃に戻ってくる傾向があります(新興国は一方的に下がる恐れがあるのでオススメしません、政治も安定していないので)。
2021年3月のトラリピ-ダイヤモンド戦略設定の確定利益:12,355円運用金額:200万円月間の利回り:0.617%2021年3月の利益は12,355円でした 2月末:2,049,227円 ⇒ 3月末:2,061,58[…]
そして損切りは最終的にトラリピ口座に入っているお金を出金して使うという局面でまとめて損切りするというのが私の考える出口戦略。
お金を出金するであろう数か月~1年ぐらい前から相場の動きを見て含み損がなるべく少ない時にポジションを全部解消するタイミングを伺う、というのが現時点で私が考えるトラリピやループイフダンの出口戦略。
システムの性質上、どうしても含み損と付き合わなければならないというものですからね、どこかで清算する必要はある訳です。
短期の裁量トレードで利益を上げる投資家さん達は短い時間の流れの中で利益確定や損切りを何回も行っています。
トラリピはその利益確定だけを行って損切りは行わないという状態をずっと続ける訳なのである意味、歪んでいる状態だとも言えます。
その歪んでいる状態を最後にまとめて最後に損切る形で正しい形にする、というのがトラリピを長期間運用するうえで大事な考え方だと思っています。
まとめ
トラリピはリスク管理を行ったうえでの戦略的ナンピンでの資産運用方法。
損切りは資産運用が終わった将来の出口戦略時にまとめて行うスタイルなので資金管理をキチンと行えるのであれば一部の人が叩くような悪い戦略では決してないです。
※投資は自己責任で(‘ω’)ノ投資で人生をより楽しく。