積立NISA

つみたてNISAとは?どこの証券会社で?デメリットは?銘柄は?

つみたてNISAのメリット・デメリットは?
どこの証券会社を使えば良いの?
何の銘柄が選べば良いの?

 

つみたてNISAは将来への自分の資産形成に有利な制度。
デメリットは私個人は【特になし】と感じる。
ネット証券会社を使って株を買おう。

つみたてNISAの導入目的は?

つみたてNISAが導入された背景は

「年金制度が現在の賦課方式では辛くなってきて今後支給年齢も後ろ倒しにする必要もある。
そのため自助努力である程度は自分で資産形成をして欲しいので手助けするために非課税制度を導入します」

といった意図が金融庁にあるからですね。

もともと年金はあくまで65歳以上生きるレアケースの人達への救済措置、平均寿命を80歳を超える状況は想定していなかったといえます。

金融庁のサイトを拝見すると「少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」という謳い文句もあって日本人の投資参加者を増やそうという意図もあるわけです。

端的に言うと「投資による資産形成において利益に対して非課税枠を設けた」制度で投資による資産形成をしやすい環境を作ってあげますよ、と理解すればOK。

つみたてNISA概要

「つみたてNISA」は2018年から金融庁が発足させた制度概要は以下。

■日本人で20歳以上であれば利用可能。
つみたてNISA口座で運用して得た利益・配当に税金が掛からない。

■自分で設定した投資信託と自分で設定した金額を毎月積み立てる。
■積み立てる金額の最低額は1,000円から。
■積み立てる事ができる金額は2018年に始めた人であれば最大で年間:40万円×25年=1,000万円。
2021年開始であれば40万円×22年=880万円。詳細は後述。
※法改正で投資可能期間が2037年までが2042年までに。
■運用益の非課税枠は800万円まで。
■ボーナス月に上乗せで掛ける事も可能。
■選択できる投資信託は金融庁が選定した手数料の少ない比較的優良のもの。
■途中で積立金額の変更・ストップ・再開が可能。
■2018年~2042年までの間でスタートする事が可能。
始めた年から20年間がつみたてNISAの非課税対象期間。
■途中での解約は可能。
■元本割れのリスクあり。

たくさん色々書かれていますが理解するポイントは金額と年数と銘柄だけと把握すれば良いです、他は大した問題じゃあない。

つみたてNISAの投資可能期間が2037年まで…でしたが令和2年の税制改正で投資可能な年が2037年⇒2042年と5年延長に。

非課税枠を利用できる年数は20年で変更なし、私の場合は2018年から始めているので今回の改正により40万×25年=1,000万円まで積立が可能、だけど非課税枠として利用できる上限は800万円まで…ややこしいな。

※金融庁のHPより引用

つみたてNISA 投資可能期間 非課税期間
非課税枠で運用できる上限の期間はいついかなる時でも投資を開始した年から20年間。そして金額は800万円まで、ということは金額が多い方が有利だよね、ってこと。

勘違いしやすいのが、つみたてNISA口座で投資を始めたら20年は積み立てもできるし20年間の枠は非課税と考えるケース。

勘違いしやすいポイントですが現段階では、つみたてNISAの「投資可能期間」は2042年まで。

極端な例を上げると2042年につみたてNISAを始めて40万円を積み立てた場合、2043年以降はつみたてNISA口座内での投資信託の買い付けは不可能、でも非課税枠は20年あるという状態になる。

その購入した40万円の投資信託が非課税枠上限の20年後の2061年に敢えて極端な例にすると200万円になってたとします、差益の160万円は非課税でまるまる自分の手元に残るということ、でも40万円だけじゃ物足りないよね?それじゃ早く始めた方が有利だよね?というお話。

投資した年から20年を投資可能期間+非課税枠利用期間とセットにすれば分かりやすいのにな、と思わざるを得ない(‘Д’)こういう事するから投資人口増えないんじゃないの?とツッコミを入れたくなる。

 

年間の上限額は40万円で固定、月換算すると33,333円に。

きっちり40万円枠を使いたい人は30,000円/月に設定してボーナス月に+20,000円づつ設定してやればきっちり40万円に(私は面倒なんで33,333円にしてます)なりますよ。

掛金の上限額は2018年に開始した人は年間40万円×25年で1,000万円まで、1年経つ毎に40万円づつ減っていくことに(投資可能期間が2042年までと決まっているから)。

つみたてNISA 投資可能上限額
「可能上限額」は現行のつみたてNISA制度上で投資可能期間である2042年まで積み立てできる最大額を表す。非課税枠の800万円を最大限活かすとなれば2023年に開始しないとダメということに。

勘違いしやすいのがつみたてNISAを始めると20年間、積み立てもできるし非課税枠もあると考えてしまうケースで現在20歳の人がお金がないから将来40歳になってから始めよう!と思うと40歳の時点で2041年なので40万円×2年=80万しか積み立てができない(でも非課税枠は800万円ある)ため制度のメリットを享受できない。

今後の法改正でその辺りが変わる可能性もなくはないでしょうが現状は上記の表が年別の積み立て可能額。

要するに早ければ早いほど2042年まで積み立てる金額が多くなるので資産形成に有利になるし800万円分の非課税枠もキチンと使える。

ちなみに年間40万円まで、というのは絶対額として決まっているので1年目が20万円だったので2年目を60万円にするというのは不可能。

計画的に毎年40万円を積み立てるのが効率的な資産形成につながる

証券会社によって選択できる数がそもそも違うのでラインナップが多い証券会社=ネット証券会社で始めるべき。

ネット証券だと150本前後の商品があるので選ぶのが難しいと感じるでしょう。

毎月積み立てでドルコスト平均法を駆使していくわけなので【長期的に上昇する銘柄】+【手数料の低いもの】を基準に選択すれば大間違いはない。

日本政府としては投資を行ってくれる日本人が増えると老後不安の払拭に繋がる可能性があるので投資を始める事に対しての心理的ハードルを下げるための措置といえる。

早く始めた方が資産形成に有利な状況なので定期預金するぐらいなら「つみたてNISA」にした方が良い。

つみたてNISAのメリット⇒運用益の非課税

一番のメリットは「運用益に対して掛かる税金(20.315%)が非課税」。

非課税枠は年間40万円×20年間の積立額の800万円の運用益が非課税、これが最大のメリット。

どれぐらいの利益が出るかは金融相場次第なので一概にはいえないものの20年間投資信託を一般的に積み立てると歴史的にはプラスになる可能性が限りなく高い(これは後述)。

それをふまえると絶対的に枠の上限額に近い額の運用をした方が有利、当たり前ですが(‘ω’)

1,000円から運用可能(証券会社によっては100円から)と始めるハードルは低いものの金額が少ないとリターンを得た時の非課税枠の使用額も減るのでもったいなく感じます。

最初から上限額積み立てるのが怖いという人はつみたてNISA口座以外の特定口座で少額から(100円とか500円とか)で一度やってみて雰囲気掴んでから慣れてからなるべく上限額に近い額でスタートするのがベター。

つみたての一時停止・解約も可能

つみたてNISAはiDeCoと違って途中解約可能。

つみたてNISAの掛け金の捻出が困難となれば生活維持のために解約をするのは仕方ないかもしれません、なるべく続けたいところ。

同じように積立の一時停止も可能、ただ停止している間も口座内の商品は運用されているので運用期間が停めた分が伸びるわけではないので注意が必要(始めた時期から20年間非課税枠終了というのは変わらない)。

自分のための将来のお金作りという目的で始めるのに一時停止や解約というのは本意に沿っていないと考えます。

完全私見ですが非課税上限額を20年(通算800万円)運用できる!という見通しが付いてから始めるべきと考えます(できれば)。

出口戦略はどうする?

20年の運用が終わってもまだ運用を続けたい場合は他の口座(一般口座or特定口座)に移して引き続き運用が可能でその場合に20年を超えた部分についての非課税枠を失うという仕様のよう。

この辺はまだ体験している人がいないので具体的な対応はその時になってみないと分からない部分。

イメージとしては【つみたてNISA】という部屋に住んでたけど2042年末に取り壊しされるから【特定口座】という部屋に移ってくださいね、といった認識。

制度の建て付けとしてはそうなっているので「つみたてNISA口座」⇒「特定口座」へ移した時点から儲かった部分については税金が掛かるよ、という理解。

私の場合は2042年まで積み立で非課税枠20年経過なので特定口座に移して2042年までまでフル運用予定なので、その時の資産額に応じて利益確定して現金化する予定。

20年(非課税期間)という運用期間

33,333円/月の積立を年利4%前提で20年継続した場合「12,225,699円」になり運用益が420万円というシミュレーション結果。

つみたてNISA 33,333円/月額×20年 シミュレーション
33,333円を毎月積み立てして20年間運用し4%のリターンと想定するとこの金額。これ以下かもしれないしこれ以上になるかもしれない。将来は誰にも分からないけど増える可能性は総じて高い。

月に33,333円の運用でこの金額なので掛け金が減ると当然利益も減る、そう考えると上限額まで掛けたい。

主に先進国株式を長期保有することで利回りの平均値に徐々に収束していくわけで20年行えばマイナスにならないというデータ。

過去の統計データを見れば2~6%の運用成績に収束するよう、私が想定する利回りは4%で計算してます。

※引用先:金融庁平成27事務年度金融レポート

保有によるリスク勘案

保有期間が5年だと始めた時期が運用成績を左右する(約15%がマイナス)。保有期間が20年だと運用成績が2~6%に収束する。確率論としては「4~6%の運用成績で終わる可能性が高い」というのが歴史的に証明されている。

投資について人に聞かれた時によくあるのが「これ以上株価が上がらないかもしれないから投資嫌だ」というもの。

この世の誰一人として今年末の株価が分かる人はいないです、投資の神様バフェット氏でさえも。

人間が存在している=利便性の向上を求める⇒イノベーションが起きる⇒経済が発展する⇒企業株価上昇のサイクルの繰り返しが資本主義経済の根幹部分。

このサイクルは人間が存在している間は変わらない不変の法則、であるならば株式が上がっていくのが自然と考える方が辻褄が合うというのが私の考え。

証券会社はネット証券

つみたてNISAやiDeCoで共通でいえることはネット証券会社で始めるべき、ということ。

地銀や地方証券会社だと選定している銘柄が手数料の高い貧弱な銘柄しか選べない可能性があるので。

ネット証券会社は「SBI証券」「楽天証券」が2台巨頭、ただ有名なネット証券会社ならどこでも良い銘柄を選択可能なので身の回りのサービスと紐づいているもので良いでしょうね、私は楽天経済圏を利用しているので楽天証券を利用。

楽天証券

マネックス証券

SBIネオモバイル証券

松井証券ではじめるiDeCo

銘柄の選択

結論:【手数料の低い(0.2%以下)の全世界株式】1本で良い。

楽天証券やSBI証券には160本以上の積立NISA銘柄がありますがシンプルな考えでOK、そして選択の基準は手数料の安さと株式。

今の環境で選ぶなら『eMAXIS Slim 先進国株式(オール・カントリー)』を選ぶと思います、手数料:0.1144%と最安レベルで全世界株式(といってもアメリカに6割ですが)に投資してくれる銘柄で私は特定口座の方で購入してます。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(手数料:0.162%)
eMAXIS Slim新興国株式インデックス(手数料:0.187%)

購入頻度の設定

証券会社によって購入銘柄を「毎日買う」「毎月買う」の選択が可能。

メジャーなネット証券である楽天証券・SBI証券・マネックス証券は毎日の積み立て設定も可能。

購入日の設定を毎日か毎月か?どちらが良いか?という部分についてですが20年積み立てした場合で0.1%程度、”毎日”購入設定した方がシミュレーション上は良い結果(統計を取る時期にもよって変化するので誤差の範囲)。

正直どっちでも良いです、私が今から始めるのであれば「毎日」にするかもしれませんが。

とにかく継続しましょう

つみたてNISA(インデックスの長期積立は)は以下の投資方針が大原則。

手数料が安い先進国株式銘柄を配当を再投資して複利で長期間運用する

ある程度まとまったお金を作るのには時間がかかる、短期間で増やそうとするとギャンブル性の高い「投機」になってしまう恐れ。

未来の金融市場の動きが過去と同様に右肩上がりになるか?と言われれば「100%YESとは言えないが可能性としては高い」というのは先人が証明してくれています。

誰も未来予測はできないがお金が増える可能性が高いところに自分の資産を振り向けましょう!というのが「投資」。

積み立て設定さえしてしまえば思考停止でもOKです。

とにかく長く続ける事がつみたてNISAで資産を作る事に最も重要なこと。

まとめ

積立NISAは資産形成において非課税枠をフル活用すれば投資初心者でも時間はかかるが資産を形成する手段としてとても有用な手段。
非課税枠は最大効率で使いたいので年間40万円/通算800万円の枠をフルで使うべき、となると逆算して2023年にはつみたてNISAを始めるべき。

 

 

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