罪悪感 お金

お金を使う事に罪悪感を感じる一方でお金を欲しがる心理。豊かなお金の使い方を考える。

お金を使うと罪悪感を感じるという人がいます。

こういった話は家族や友人、会社の同僚といろんな人から聞くのですが、その心理はどこから生まれてくるのか?

様々な角度から考察してみました。

なぜ罪悪感を感じるのか?

究極的な表現をすると「お金がないのに使ったから」

1億円持っている人が多少の無駄遣いしたところで気にも留めない、歯牙にもかけないはず(無駄遣いの良し悪しは別として)。

貯金ゼロの人が高額なモノを買う事で身の丈に合わない=ギャップが生じることで罪悪感を感じるというケースが多い。

または生活必需品ではないけどセール品だから購入したけど特に使わない・100円ショップで安いからノリでカゴにどんどん入れてしまう的な行動を取った後に罪悪感を感じるというのはよくあるシチュエーション。

私の以前のケースだと「セール品で安い」という理由で洋服をババっと購入してしまい半年後に「コレ…1回でも着たっけな…?」といった客観的に見ると単にお金を洋服に替えたけど、その先で何の価値も生み出していないということがよくありましたね、今はそういったことは全く無くなりましたが。

若い時は知識も経験も少ないのでそういった後悔は後に修正ができれば勉強代ともいえますが、こういった行動を続けている限りはお金を使った後に感じる罪悪感を拭うのは難しい。

ただ罪悪感を感じるということは「無駄遣いをしたなあ…」等の自覚があるという意味で自覚がない人に比べたら感受性が高いともいえます。

罪悪感を感じるということはその後の自分の生活において有用でないということを意味している。必要なものであったら後悔することはないですから。

突き詰めた解決策というとお金持ち…までいかなくとも一定水準の所得だとか金融資産を持つことがお金を使うことの罪悪感の解消策。もうひとつの解決策はお金を少し先の自分のために使うということを意識するということ。

お金は使ったっていい、むしろ使うべき

『自分の出費は誰かの収入』になっているわけなので皆がお金を使わなくなってしまうとモノの価値が下がって皆の給料が上がりにくい状況(デフレ)となってしまうので消費=悪と決めつけると広い意味合いで自分たちにブーメランで返ってくるといえる、そのおかげで日本では「失われた20年」という不名誉なワード生まれることに。

そういった文脈で考えるとお金を使うことが良いことと表現することもできますね。

実際にみんながお金をバンバン使える状況こそが好景気と表現できるわけですからお金を使うことは裏返して言うと自分や家族、友人たちの生活を守ることでもある。

このことからもお金は大事で生活を潤す手段であるのは間違いない確固たる事実であるにも関わらず、お金を貯めることはあまり良いことではないと考えている人もいますね。

お金は汚い?お金を欲しがるのは卑しい?そんなわけない

日本人は義務教育の過程でお金がなんたるかを教えてくれる場は一切ない。

自分の学生生活を振り返ってみた時に学校でお金について学ぶ機会は全くなかったです、大学の時に経済学で多少学びましたが所詮はマクロ経済学ですからね。

実生活においてのお金の使い方や株式の仕組みだとか保険の仕組みを教えてもらった方が大人になって実社会で役に立ちます。。

日本人はお金の話がなんとなくタブー視されていて貯金がいくらあるだのといった話はしないのが一般的、そういう状況だから日本人のマネーリテラシーが育たないのだろうなあ。

そういった環境の中なので日本のコミュニティでお金持ちは叩かれやすい傾向にあります、反面海外ではお金持ちは尊敬の対象になる国もあるわけです(寄付をする文化が根付いているというのもあるでしょうけど)。

お金を持っている=お金を増やす能力が高い⇒尊敬の対象。

一方の日本はお金持ちを叩く、その心理の裏側は嫉妬からくるものであると推測できますね、お金を持っている人は何かしら悪いこと・ズルをして金融資産を築いたのだと解釈する人が日本人には多い気がします。

株やFXで儲けること自体は違法でもなんでもなく金融相場のルール内でその人が『能力があるから』お金を増やすことができるわけです、そんな人を叩くのは理不尽以外の何物でもないと私は考えてしまうのですよね。

頑張って努力して貯めたお金を『汚い』と表現する方が個人的には下世話だと感じます。

良いお金の使い方と悪いお金の使い方

前述のようにお金に綺麗も汚いもありません、あるのは有効に使うか?そうでないか?

実生活に本当に役に立つもの、生活必需品を買って後悔する人はいないと思います、だって生活に必要不可欠ですから。

衝動的にお金を使ってしまった後に後悔や罪悪感を感じる瞬間は人それぞれだと思いますが様々あるでしょう。

使った後に罪悪感を感じやすいシチュエーション

洋服にありがちですがセールだから買ったというパターン、私も若い時に陥りがちな罠でしたが安く買ってずっと長く気に入って着るものであれば「お得に買えた」といえますが「安いから買った」では目的と手段が逆になっているため浪費と言わざるを得ない。
これも若い時のあるあるといえますがストレスの捌け口を買い物に求めてしまうというパターンで脳科学的に衝動買いをするとセロトニンという幸せを感じるホルモンが分泌されるため買い物をすることでストレスを減じる行為。
脳科学目線で考えれば理に適っているともいえますがお金はなくなりますからね(笑)。
上記の2つと被る部分でもありますが単純にお金がないのにモノを買ってしまい給料日までギリギリの生活を強いられるというパターン。
悪く表現すると後先考えない人、ということになりますね。
そりゃあ後先考えずにお金を使ってしまってその後苦しい生活をする羽目になれば後悔もするってもんでしょう、これは必然といえる。

罪悪感を感じるシチュエーションですが上記のパターンにおいてもその時にしか買うことでできないモノ・サービスであれば価値のあるものなので問題といえます、それが本当に価値のある必要なモノであれば。 

価値を生むものにお金を使う

お金を使って罪悪感を感じない生き方というのは価値を生むモノ・少し先の未来でも価値があるモノにお金を使うことだと考えます。

将来的に自分を幸せにしてくれるお金の使い方をするべき。

たとえば洋服を買うときに2年後の自分をイメージしながら買うと考えている洋服を着た自分が楽しめるかどうか?

また家を買うのであれば自分や家族が5年後や10年後、その家で楽しく過ごせているかな?なんてイメージしながら考えてみてハッピーになれるのであれば持ち家でも全然良い。

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家ー賃貸

投資をすることでよりお金を増やすという考え方でも良いと思いますし日本人はもっと投資して豊かになるべきだとものすごい私見だけど考えざるを得ないですね、貯金が正義!みたいな価値観の人多いですから。

最初のところでも触れましたが一定水準のお金を持つことでお金使用の罪悪感は減る、というかお金を貯められるようになると自然と無駄遣いが減るというべきか。

投資をすることでお金の増やし方が理解できるとお金の使い方の大事さも学べるので投資をするのは手っ取り早いお金の勉強といえます。

お金を使うことで自分の人生に付加価値が生まれるようである状況を作りだすのがベスト。

上記はビジネス書の側面が強いですが自分の時間をコントロールすることで付加価値を生み出すという考え方で書かれており人生を豊かにするという考えのアプローチとして面白い内容です。

価値観は変わる、その時の自分の優先順位

年齢によって趣味嗜好など価値観を移ろっていくものなのでその時その時で優先順位は変わるもの、これは仕方がない、だって人間だもの。

そんな枠組みのなかでなるべく満足度が高いお金の使い方ができるとその積み重ねで自分の人生が少しづつ豊かになっていくものです。

人に理解されない趣味や事柄であっても好きなもののためにお金を使えることは自分の生活を豊かにしてくれる。

前述の「安いから買った」や「衝動的に買ってしまった」は自身の先の人生においては結果的にプラスにならないものですが現在の自分が本当に欲しいモノや必要なモノ、例えばめちゃくちゃ好きな推しアイドルのために使うお金だったら罪悪感は感じにくいでしょう(数年後に感じる可能性がなくはないけど良い思い出になる可能性もある)。

旅行などの『自分の体験』も年をとってから思い出として誰かと共有できたら素敵な時間になるでしょう。

その時々の自分にとって価値の高いモノ・サービスを買うことで人生は豊かになります。

まとめ

お金を使うことで罪悪感を感じるのは端的言うとお金がないから。
一方で自分にとってその時々の優先順位の高いお金の使い方ができれば罪悪感を感じるケースは少ない。
お金は有限なので一定量のお金を貯める・作るという発想も同時に必要。

 

 

 

 

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