貯蓄額の平均値・中央値は?年代別データをふまえてお金と幸せを考察

日本人の年代ごとの貯蓄額っていくらぐらい?年代ごとの良いお金の増やし方は?

 

全世代の平均貯蓄額は1,139万円、中央値は419万円。
(統計データの取り方で多少の誤差はあります)
全世代を通じていえるお金の増やし方はやはり投資すること。
早く(若くして)気付いた人が有利になるのは間違いない。

 

投資・資産運用を始めるために情報収集をネットで行うと情報提供している人がみんなお金持ちに見える不思議。

Twitterなんかで情報採っていると「1億持っている人ってゴロゴロいるの?自分と住んでいる世界線違うの?」という錯覚に陥ってしまいますね。

日本人は他の国に比べてお金の教育を受ける環境下にないので友人や恋人に対してでも貯金額や資産額を言うことはほぼ無いしタブーに近い雰囲気でお金を持っている人が比較的叩かれる対象になりがち。

海外だとお金持ちは尊敬される対象であったりします(海外は寄付をするのが習慣というのもあるのでしょうけど)。


私はアラフォーで独身なので割合自由気ままに過ごしていますが「将来1人でどういう風に過ごそうか?」なんかをよく考えたりします。

1人で生きていく人もそうですし勿論家族を持っている人であってもお金を持っている状態=安心感がある状態だと私は考えています。

私はネガティブな性格なので転ばぬ先の杖でお金はいくらあっても良いと思っています、安心の担保のようなものですから。

そんなこんなでお金の勉強や資産運用を始めたわけですが、そうした場合にいやらしい話ですが人の懐事情ってどれぐらいだろう?と気になりました。

人間はどうしても人と比べたくなってしまう性があるので。


日本人の貯蓄額の実態を把握する事で自分のお金をどうやって増やしていこうか?を考える良いきっかけになるかもしれません。

平均より持っているならより多く増やす事を、少なければどうやって増やすと効率が良いか?を考えるアプローチにすると良いですね。

 

独身者の貯蓄額【貯蓄ない人も含めたグループ】

平均値:128万円 中央値:5万円 貯蓄ゼロの割合:45.4%

20代なので貯蓄ゼロでも仕方がないかな?とも思いますが半分近くゼロ、貯蓄が少ないグループなので妥当っちゃ妥当。

平均値:317万円 中央値:40万円 貯蓄ゼロの割合:39.7%

20代より若干増加、所得の伸び並に増加しているといったところ。

平均値:657万円 中央値:25万円 貯蓄ゼロの割合:42.6%

平均値で30代の倍額に。家庭を持っている人も多くいると思うのでゼロの人の割合も多い。言い換えると持っている人と持っていない人の格差が広がっていく年代といえる。

平均値:1,043万円 中央値:100万円 貯蓄ゼロの割合:39.5%

サラリーマンであれば人生で所得のピークになる時期だから平均値もグッと上昇。ゼロの人の割合も意外に変わらない。

平均値:1,613万円 中央値:500万円 貯蓄ゼロの割合:26.7%

60代となると仕事をリタイアして退職金を貰っている人も多いので平均値・中央値ともに大きく上昇。

貯蓄がない人も含めたデータを上記の様。

全世代に共通していえることですが「貯金がない」人が3割前後は存在する傾向、個人的な感想ですが不安にならないのかな…。

一定数の人はやはりお金を持っている分だけ全部使ってしまう性質の人がいるということなのでしょう。

独身者という括りという要素もあって好きな事に自由に使える訳だから貯金が少ないのもある程度は納得できますけどね。

これも全世代に共通していえることで平均値と中央値に大きな差が出るところ、言い換えると持っている人と持っていない人の格差が大きいといえます。

独身者の貯蓄額【貯蓄ある人だけのグループ】

平均値:239万円 中央値:85万円

貯蓄ゼロのグループと比較すると中央値が5万円⇒85万円と大きく上昇。

平均値:533万円 中央値:250万円 

30代も中央値が40万円⇒250万円に。この辺にお金を貯める意識の差が大きく反映。

平均値:1,177万円 中央値:500万円 

独身でこの年代だと貯めやすくなってくる時期。

平均値:1,762万円 中央値:711万円 

サラリーマン人生の大詰めなので必然的に増えます。

平均値:2,218万円 中央値:1,100万円 

貯蓄なしのグループと比較するとほぼ倍の額になっています。

今度は”独身で貯蓄がある人前提の貯蓄額”をまとめたもの、なので貯蓄ゼロの人はいない。

そして貯蓄ある人のみの統計データなので貯蓄ゼロの人のデータと比べると貯蓄額自体が大きく上昇の傾向。

全世代で平均値・中央値ともに倍以上になっています。

このデータをふまえるとお金を貯めるという意識が有る無しで結果に大きく差が出るという事。

当り前といえますが意識してやれてるかどうかで全く違う結果になるという証左でしょう。

2人以上の世帯の貯蓄額【貯蓄なしグループ】

平均値:249万円 中央値:111万円 貯蓄ゼロの割合:32.2%

20代なので貯蓄ゼロでも仕方がないかな?とも思いますが半分近くゼロ、貯蓄が少ないグループなので妥当っちゃ妥当。

平均値:660万円 中央値:382万円 貯蓄ゼロの割合:17.5%

20代より若干増加、結婚する人も出てくるので飛躍的に増えるという感じではないですね。

平均値:942万円 中央値:550万円 貯蓄ゼロの割合:22.6%

平均値で30代の倍額に。家庭を持っている人も多くいると思うのでゼロの人の割合も多い。言い換えると持っている人と持っていない人の格差が広がっていく年代といえる。

平均値:1,481万円 中央値:900万円 貯蓄ゼロの割合:17.4%

ゼロの人もいる一方で2人以上の家庭だと割合としては低くなる、自分だけのお金ではなくなるので歯止めが効くという事なのでしょうね。

平均値:1,849万円 中央値:1,000万円 貯蓄ゼロの割合:22.0%

60代だと持っている人と持っていない人の差が広がりがちになると予測されます、貯蓄ゼロの割合が増えるのが気になります。

2人以上の家庭という事で想定されるケースとして結婚して家族を持っているパターン。

やはり独身でなければ伴侶や子供を気遣ってお金の使い道を考えるように自然となるということがデータで読み取れますね。

だから貯蓄ゼロの割合は独身の方と比べた場合で大きく下がる。


余談ですが、こういったデータを見ると現状の若者世代の給料を上げるべきと考えざるを得ない。

お金を使う世代というのは圧倒的に老齢世代<若年世代であるのは間違いない、消費が増えれば全体的な経済キャパが増えるので自然とみんなの所得が上がる可能性が高まるので好循環になると可能性が高いのですが(‘ω’)

現在の50代の方々は正直生まれた時代が良かったためにバブルの恩恵を受けた良い時代だったといえるだけで中間管理職の立場から申しあげると現状の若年世代の方が圧倒的に仕事できる人の割合が多いと感じます(あくまで私見、合理的な50代も少ない割合だと感じますが居ます)。

働かないおじさんに年収1,000万超払うぐらいなら再分配して若い人の給料を上げべき…経済原理を考えればそちらの方が成長はしやすいでしょうし。

ルール決める側が働かないおじさんの場合が多いのでルールチェンジは決して容易いことではないですね(‘_’)

2人以上の世帯の貯蓄額【貯蓄ありグループ】

平均値:370万円 中央値:250万円 

20代なので貯蓄ゼロでも仕方がないかな?とも思いますが半分近くゼロ、貯蓄が少ないグループなので妥当っちゃ妥当。

平均値:810万円 中央値:500万円 

20代より若干増加、結婚する人も出てくるので飛躍的に増えるという感じではないですね。

平均値:1,238万円 中央値:800万円 

平均値で30代の倍額に。家庭を持っている人も多くいると思うのでゼロの人の割合も多い。言い換えると持っている人と持っていない人の格差が広がっていく年代といえる。

平均値:1,828万円 中央値:1,186万円 

ゼロの人もいる一方で2人以上の家庭だと割合としては低くなる、自分だけのお金ではなくなるので歯止めが効くという事なのでしょうね。

平均値:2,415万円 中央値:1,500万円 

60代だと持っている人と持っていない人の差が広がりがちになると予測されます、貯蓄ゼロの割合が増えるのが気になります。

”貯蓄がある人の貯蓄額”の複数人世帯バージョン、前項の貯蓄ゼロも含めたグループと比較すると約1.5倍ぐらいの金額に。

言い換えると貯蓄のある人は傾向としてお金を貯めるアンテナが当然ながら貯蓄のない人に比べて当然立っているといえる=マネーリテラシーが高い。

あと家族を守らなきゃという意識が当然芽生える訳ですから自己防衛のためにお金を貯めようという方向に意識のベクトルが向くのは至極自然。

ちょっぴりの意識の差×時間を掛け算することで5年後・10年後・20年後で大きな差に、まさに複利効果といえますね。

スマホの料金を見直したり家賃の安いところに引っ越す、ふるさと納税をしたりiDeCoを始めたりと意外と節約のための種というのは身の回りに落ちていたりするんですがそれを拾い上げるかどうかの選択肢で意外とみんな拾おうとしないという(気付いていない)印象があります。

日本は消費税も増税されてトレンドとしては税金や社会保険料は上がる方向になる可能性の方が高い一方で生活保護など、セーフティネットの範囲は他国と比べても広い。日本人の素敵なところでお互いを助け合う精神があるのである程度のコミュニティが構築されていれば生きるだけであれば案外可能といえます正直日本人に生まれて良かったなと思いますし(あくまで個人の意見)。とある外国の経済論者の方が「世界全体から見た時に日本人に生まれただけで大分、勝ち組」と仰っていましたが私もそう思います。

一方で私はある程度自分の出来る範囲は自分の力でなんとかしたいという気持ちが強いのでそのための防衛策として貯金は大事という思いでお金の勉強を始めています。

独身なので大方の事は自分内で完結できるようにしておきたいという気持ちも強いですし。


貯蓄の話に関連すると依然に「年金2,000万円問題」というワードがメディアで取り上げられていました。

財務省が増税したいから記者に書かせているだけの何の価値もない記事だと個人的には解釈しています。

不安を煽って増税していく空気感を作ろうというものだと予想されますね、日本の財政が健全なのは別記事で。

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勝手に人の生活に2,000万必要だと結論付けるなよ!と私は少し苛立ってしまいましたよ。

個人がどうやって生きていたいかなんて人に決められるものでもないし決められたくもないので2,000万という数字はみんな気にしなくても良いと思っています。

ただ自分は不安になりがちな性格なのでむしろもっと貯めてやりたいとさえ思っている最中ですね。

人によっては贅沢するから5,000万必要かもしれないし人によっては清貧な生活で十分幸せを感じる事ができるから1,000万でOKかもしれない。

一括りにはできるはずがないので大変馬鹿げた数値ですが案外真に受けてしまっている人も結構いるので驚きはしましたが。

今回の貯蓄額は平均値や中央値はただの統計の数字だけなのでこれを私は更にお金を貯めるためのモチベーションの燃料として使う訳ですが多ければ良いとか少ないからダメではなく「自分がどういったビジョンで生活をしていきたいか?」
を考えた方が今後の生活を営むうえで有用だと思います。

貯蓄額のデータを見て自分はどう動くか?

資本主義経済である以上、お金は大事ではある一方で「俺は自給自足するから別にお金はそんなに必要じゃないよ」という人もいるでしょう。

そういった方はそれで正解なのだと思います、人によって幸せの形や暮らしやすさは変わるのでどれが自分に適正か?ベストな選択か?を考えたうえで目標の貯蓄額を決めて、その後の行動を考えれば良い。

上述した貯蓄額持っていれば良いというわけではなく指標みたいなもんですから足りないと思えば投資の勉強をすれば良いと思います。

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お金を増やす手段として投資があって長い時間をかける事で特段の才能がなくても資産を増やせる可能性は高い。

そういった意味では決して50代や60代でも投資を始める時期としては遅くないと考える事もできます。

若い時に始めた方が絶対的に有利なのは間違いないですが50代で始めても70歳ぐらいまで働くのがデフォルトになれば20年は積立投資ができてしまうともいえます。

20年あれば積立投資を行って複利の効果の恩恵を十分に受け取れる期間ともいえますし(長ければ長いにそりゃあ越したことはないけど)。

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まとめ

自分のお金と幸せに他人の貯蓄額は関係はしませんがデータを見ることで現在の自分の立ち位置を把握することができます。
それをふまえて自分がどうしていくかを考えることが自身の今後の生活において最重要になる。
今後の日本の環境だと長生きすることに備える必要があるのでそうした場合にお金はどうしても必要に。
長生きする前提であれば投資をする時間があるとも言い換えることができるのでいつ始めても遅くはない。

 

 

 

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