投資信託を積み立てするのが良い。
理由⇒誰がやっても同じ結果になるから。
「iDeCo」と「つみたてNISA」の口座を開設して
インデックス系の投資信託を長く積み立てると節税にもなる。
投資-最初に何をすればいいのか分からない問題
老後の資産形成の重要性が叫ばれる昨今。
私の周辺でも資産運用に対して興味を持ち始めている人もちらほら。
一方で聞き慣れない難しい用語が飛び交うので心折れてしまう人も少なくないように思います。
ただ私がメインで行っているインデックス投資(投資信託)は月に購入する金額の設定と銘柄を選んでしまえば自動的に「毎月同じ銘柄」を「同じ金額」で「同じタイミング」で購入して自動的に積立を行ってくれます。
なので手間がかからないですし忙しい人やあくまで資産形成の手段として投資を行うだけで面倒な事はしたくないという人に向いている資産形成方法だと私は考えています。
iDeCoでのインデックス投資
インデックス投資をするうえで押さえておきたい制度のひとつが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」。
ざっくり言うとインデックス投資で出た利益が非課税に。また掛金が給与所得控除になる。という制度。
これは日本国民が老後の年金を自助努力で形成するうえでの手助けする方法を国が提示してくれたような形。
日本の年金制度は賦課方式で「年金受給世代の年金額 = 現役世代の社会保険料」の数式で社会保険料が決まっている図式です。
日本は明確な少子高齢化で現在の賦課方式ではどんどん現役世代の若年層の負担が重くなっていくという流れに変化はないといえます。
そこで国が資産形成を行いやすい非課税メリットのある「iDeCo(個人型確定拠出年金」という制度を打ち出したといえます。
iDeCoの最大のメリットはインデックス投資で行った運用の利益に掛かる税金が非課税になるというところ。これは運用者側にとってはかなり大きいメリットです。
通常では投資で出た利益に対して20%の税金が掛かるところがゼロになるので将来運用した利益が大きければ大きいほどメリットが大きくなります。
とはいえ非課税の上限、という掛金の上限が立場によって定められており青天井という訳ではないです。
自営業:68,000円/月 サラリーマン:12,000~23,000円/月
専業主婦:23,000円/月
上記の金額で上限が定められています。サラリーマンは企業型DCの加入の有無などで金額が変わります。
私の場合は一般サラリーマンという立場なので月額:23,000円、年額:276,000円で設定しています。
■毎月:23,000円を月末に自動的に引き落としされる(ドルコスト平均法)
■運用利回りは20年継続運用利回りの平均:4%(おおよそ4~6%)
■運用益は再投資して同じ銘柄の購入継続(自動的に複利運用する前提)
私の場合の机上計算ですが積立金額:469万円+運用益=約670万円ぐらいと想定。
もちろん相場は自分でコントロールできないのでこの通りになるかどうかは神のみぞ知る訳ですが。
過去の流れを振り返るとドルコスト平均法を駆使しての長期投資は資産を作るうえでかなり優位性があるのは確かなので一般人の私はこれを愚直に淡々と積み立て続ける考えです。
ドルコスト平均法を駆使する事により一般人・凡人でもある程度の資産を作る事ができると思っています。当然ながら選択する銘柄に…
iDeCo自体が比較的新しい制度でまだ誰も最後まで積み立てして年金を受給している人はいないので具体的にどの辺まで非課税メリットがあるかは分かりません。
オフィシャルでは運用益に対して掛かる20.315%が非課税と謳っているので上記の例だと運用益が約200万円×20.315%=約40万円が非課税となるという事になります。
本来取られていたはずの税金40万円が丸々自分のものになるのは大きいですよね。
あとiDeCoのメリットは掛金分が全額所得控除になるので市県民税などが安くなります。私の場合は年間55,000円ぐらい安くなる計算。
55,000円×17年=935,000円が節約できる事に。年収も関係するので一概に言えないですけどね。
20代の人であれば40年近く掛ける事ができる訳なので税金の低減だけでも200万円ぐらいの効果がありますし(繰り返しですが年収に関係します)運用益もかなり積みあがる可能性が高いのでiDeCoだけでもそれ相応の資産が形成できる可能性もあると思います。
若い人に私は「とりあえず貯金する気持ちでiDeCoやっとけ!」とアドバイスしています。
最大のデメリットである途中解約できない点には注意が必要。
近い将来に大きなお金を使う予定がある人は向かない可能性があるので自身の環境をふまえて始める必要があります。
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つみたてNISAでのインデックス投資
インデックス投資をするうえで押さえておきたいふたつ目が「つみたてNISA」。
こちらも運用益が非課税というメリットがあります。
つみたてNISAは年間40万円×20年=800万円の運用枠での運用益が非課税になるという制度。
2017年からスタートしていて最初は2037年まででしたが現状は2037年までに始めれば20年続ける事が可能になり利用しやすくなっています。
■毎月:33,333円を月末に自動的に引き落としされる
■運用利回りは20年継続運用利回りの平均の下限値である4%(おおよそ4~6%)
■運用益は再投資して同じ銘柄の購入継続(自動的に複利運用する前提)
こちらも前述のiDeCo同様のシミュレーションを行うと上記の感じです。
20年間という時間を丸々使えるとやはり増加率が大きくなります。
やはりインデックス投資は時間を味方に付けると資産を増やす事についてはとても効果的といえます。
元本800万円に420万円の運用益なのでシミュレーション通りにいけば仕事をリタイアした頃にそこそこの資産が残る事になります。
年間の積立金額の上限が40万円というルールで翌年への非課税枠のもち越しは不可能なので月額:33,333円の限度いっぱいで積み立てを行う事が有効といえます。
逆に33,333円/月額、年間40万円の枠を使い切れる家計状況になった時に始めるのが良いと個人的には強く思います。
非課税枠を使用すると数百万円の節税ができるかもしれないので今から資産形成をしたいという人は絶対に利用するべき制度です。
余談ですが「一般NISA」と「つみたてNISA」はどちらか一方しか選択できません。「一般NISA」は非課税枠が年間120万円×5年=600万円で初心者さんは枠を使い切るのが難しいと思うので個人的にはオススメしません。
手数料問題
インデックス投資をするうえで付いて回るのが手数料。
当然、証券会社もビジネスなので手数料というものは運営していくうえで必要不可欠。慈善事業ではないですからね。
とはいえ私たち投資家目線から見れば手数料は安いに越した事はない訳です。
「iDeCo」も「つみたてNISA」も地元の銀行や証券会社でも開設は可能です。ですが手数料がネット証券会社と比較すると明らかに高いです。
そういった意味で証券会社はネット証券で口座開設した方が自分の資産形成において絶対的に有利となります。
ここは自分のお金を投じる訳ですからシビアに判断するべきです。妥協はしないように。
例)「つみたてNISA」で年間:40万円運用。手数料が1%と仮定した場合/4,000円の手数料
例)「つみたてNISA」で年間:40万円運用。手数料が0.1%と仮定した場合/400円の手数料
実際にネット証券会社だと0.11%の商品(e MAXIS Slimシリーズ)があるので、それで運用した方が優位性が高い事が確定的です。
上の例だと年間3,600円の差で20年で72,000円の差になります。i Padが買えるぐらいの差が出ます。
地方銀行の窓口に行くと初心者の方はぼったくり手数料の商品をオススメされる可能性が高いので行かない事を進言します。
売る側からすれば手数料が高い商品を売りたいのでそちらを進めてくる可能性が高いです。
インデックス投資はあくまで将来使うであろうお金を作るための手段
上述したシミュレーションを見ると分かるとおり期間は長い方がお金が増える曲線のカーブは右肩上がりを描きます。
目先のお金が欲しい人には絶対に向いていない運用方法です。
逆説的な表現をすると計画的なお金の管理ができる人にとってはかなり有効な制度と私は考えています。
「iDeCo」「つみたてNISA」の両サービスを利回り4%前提で上限いっぱい(多くの人は23,000円+33,333円=56,333円/月)積み立ててシミュレーションするとおおよそ老後不安を払拭出来るであろう2,000万円を超えます。
複利運用前提なので分配金は絶対に再投資にする必要はあります。
【お金について考えるブログ】資産形成するうえで利用するべきは複利の力、デメリットもほぼない。堅実にお金を増やすのであれば…
インデックス投資は…
①投資銘柄を選ぶ
②投資金額を決める
③分配金をもらうか?分配金を再投資するか?のどちらかを選ぶ
上記3点を決めれば投資を開始できるので比較的ハードルは低い?のではないかと思います。
私のようになんとなく漠然とした将来のお金の不安を抱えている人は是非検討するに値すると思います。
インデックス投資は再現性が高い
インデックス投資は誰がやっても同じ結果になりますので再現性が高いです(もちろん始める時期の相場環境によって多少の勝ち負けはあります)。
相場の上げ下げも長期間の積み立てを行う事で平均値に近づける訳なので長く続ければ続けるほど過去の歴史が示す4~6%に収束する傾向に理論的には近づきます。
株式やFX(外国為替証拠金取引)の短期売買はロジックに基づいた自分なりルールできちんと取引すれば短い時間軸で資産を倍やそれ以上にもできますが誰にでも再現性がある訳ではないです。そちらに才能があるのであればそちらの方が良いです。
インデックス投資は金額と銘柄さえ選択してしまえばやる事がないのでプロだろうがアマだろうが男性だろうが女性だろうが関係ありません。
「投資をする」という事は自分の資産を増やしたいという欲求の下に行動しているはず。
なのでお金が増える可能性が高い再現性がある行動をとる事が遠回りのようでいて近道だと私は考えています。
とりあえずやってみよう
自分の将来のお金に対して不安を抱いている人はとりあえずネット証券会社の口座開設を行ってみる事をオススメします。
口座開設はお金を取られる訳でもなくリスクもありません。
銀行同様、信託保全で1,000万円までは資産保護されるので銀行口座の感覚でも使えますし。
私は銀行口座へのお金をなるべく証券口座に移すようにして管理しています。急な相場変動時に株を購入する事もできますしね。
投資の初心者さんは「とりあえずやってみる」という事が大事です。
体験が一番分かりやすいです。
投資は詐欺ではありません。詐欺であったら証券取引所にガサ入れが入るでしょうし(笑)。
これはあくまでも私の推測ではありますが、よく「貧富の差が広がっている」という声を耳にします。
これは投資をしている人としていない人の差も要因としてはあるように思います。
アベノミクスの株価上昇で給料が上がらない人がたくさん居る一方で株価上昇の恩恵を受けてそれなりの資産を築けた人もたくさん居ます。
それじゃあ今後の株価の上昇に自分も乗っかろうと思えば乗っかれる訳なので乗っかる選択肢を選んでも良いのではないでしょうか。
今は100円からでも積み立て投資ができてしまう良環境なので迷うぐらいなら100円でスタートしてみる事を強く勧めます。
投資初心者の方が投資を始めて資産を増やしてくれる事があれば嬉しく思います。
まとめ
投資初心者はとりあえずネット証券口座を開設してみよう(無料です)
100円からでも始める事は可能なので「とりあえずやってみる」事が大事。
出来れば「iDeCo」「つみたてNISA」口座を開設して上限額いっぱいで長期間運用したい。
すると20~30年後には大きな資産になっている可能性が高い(*’▽’)