トラリピダイヤモンドストラテジー

トラリピダイヤモンド戦略は初心者向けか。5ヶ月稼働しての感想。

オフィシャルサイトが提案する「トラリピ・ダイヤモンド戦略」を運用、初心者さん向きかどうか?の検証、且つ5ヶ月が経過しての所感。資金管理を学ぶうえでもトラリピ運用は悪くない選択肢。

まだ短い期間においての運用ではあるものの放ったらかしにした状態で当然マーケットの動きによってバラつきはあるものの1万円前後の利益が毎月発生。

方針として余裕資金で全く口座を見ない(5月にログインした回数は1回だけ)という状況で月間で10,000~15,000円ぐらいのリターンなので個人的には満足しています。

この戦略がトラリピ初心者さんでも運用できる代物か検証・考察、結論としては初心者向きであると考えます。

概要と成績

公式であるマネースクエア社さんが提案しているダイヤモンド・ストラテジーについて始めた経緯と概要は以下の記事に。

関連記事

トラリピ・ダイヤモンド戦略の利益はどれぐらい? 2020年12月17日から運用スタート。今後検証していこうと思います。最新の運用報告現在のトラリピ-ダイヤモンドストラテジーの最新成績報告。[…]

トラリピ ダイヤモンド戦略

運用できていないお金があったので働かせないと勿体ないな、といった動機から運用開始。

運用成績は以下の感じ。

トラリピダイヤモンドストラテジー成績
まだデータ自体は少ないですが大体1万円の利益になりそう

再現性があるやり方

トラリピに限らずFXの自動売買系であるループイフダン(アイネット証券)やトライオートFX・ETF(インヴァスト証券)などは原則、運用する人が設定さえしてしまえば誰がやっても当然同じ結果に帰結するわけです。

トラリピと類似した自動売買ツールは他にも様々

アイネット証券

トライオートETF

ということは再現性がものすごく高いといえます。

資産運用・投資面で”再現性がない”ということは特定の人しかできない領域になるので初心者がその領域で勝負しては話にならない、いたずらに自分の資産を減らす羽目になる恐れがあります。

初心者さんは最初は訳が分からない状況で自分のお金が増減する様をウォッチするため心理的プレッシャーが半端ない。

そういった意味合いで再現性がある方が安心度は高い運用なので初心者さん向きといえます。

ダイヤモンドストラテジーの選択通貨の特徴

言わずもがなダイヤモンドストラテジーで選択している通貨はAUD/NZD(オーストラリアドル/ニュージーランドドル)。

同じオセアニア地域であったり人口が違えど主要産業が似通っていたりと共通点が多いこともあり為替の値動きも拮抗。

力関係が近いのであんまり値動きの上下、特にここ数年間は大きな値動きはしていない、この部分が初心者さんにとって大事な部分だと個人的には考えるところ。

値動きが少ないということは利益確定も少ないかもしれない一方で含み損の額があまり大きくならないということも示唆しているわけなので含み損による心理ダメージを負う可能性が低いわけです。

初心者の頃にビビッていたのは含み損の額、たとえば100万円入金しておいて30万円の含み損を抱えると初心者はメンタル的に病みます(人によって許容度はもちろん違うでしょうが)。

ロスカット喰らって損失確定が確定してしまうかも…の恐怖におののきながら日々生活するのは想像するよりも自分のリアル生活を蝕むので絶対おすすめしません、経験者は語る(笑)。

そういった意味でこのダイヤモンドストラテジーの通貨ペアは価格の変動も少なく含み損の額が大きくなりにくいのでオススメしやすい。

5ヶ月間運用して最大の含み損が12,000円ぐらいだったと思います。

短期間で稼ぐ方法ではない

トラリピもFXというカテゴリーなので短期間でガッツリ稼げると考えている人がたまにいますがFX自動売買は時間をかけて自己資産を育てるという性質なので1ヶ月で20万や30万稼げるものではないです(超絶リスクとって運が良ければあり得るけど)。

目的が短期間で大金稼ぐのであれば別の方法をやるべきでしょうし、そういった人はそもそもトラリピを選択しないでしょう。

自分はこのダイヤモンドストラテジーを想定レンジさえ外れなければ30年でも40年でも運用したいと考えています、毎月約1万円の利益が長期間に渡って積みあがるのは魅力的じゃないですか?

私の目的意識は『余剰資金の200万円を手間かけずにリスク少なめで資産を育てたい』とハッキリしているのでこういった人であればダイヤモンドストラテジーの運用設定は向いていると思います。

投資初心者は少なからず「投資は一気にお金が増やすことができるはず!」という無謀な妄想を抱いている人がいらっしゃるけど、そんなの一部のお金持ちだけの話で手元資金が少ない時点で大きくお金を増やすこと自体がかなり難しい、無理ゲーです(100%無理というわけではないですけど)。

地味に継続をコツコツできる人が10年や20年先にそこそこ資産を築けるというイメージで始めた方が現実に即していて理想と現実のギャップに苦しむことがないでしょう。

運用しての感想

トラリピ-ダイヤモンドストラテジーを5ヶ月間経ての感想は「投資としてはつまらない」ということ(笑)。

増加額も地味だし2ヶ月目からは大体どれぐらいの期間で利益確定するか?の肌感覚も分かってくるのでそもそも口座にログインもしなくなります。

月末にレポート用で口座の残高を確認するぐらいになっており運用しているのを忘れるぐらい。

ただこの忘れるぐらいの感覚で”自分のお金が少しづつ増えている”と思うと少し嬉しいし、資産増加というハッキリとした結果も出ているので継続するモチベーションは高まります(モチベーション上がってもやることはないんですけどね)。

初心者の時はなんか余計なことをやりがち。

なのでやることない状況を敢えて作るという意味で人に勧めることが出来る良い投資手法とは個人的に思います。

どの投資方法にも人によって向き不向きがあるのは間違いないと思うのでとりあえず一回やってみるのが判断するのに手っ取り早い。

「あ、自分にはコレ向いてないな」と思えばすぐ損切りしてやれば損失額も少なく済むし、『自分に向いていない』という結論を出すことに意味があります。

 

マネースクエア

想定レンジはずれた時のシナリオ決め

マネースクエアのオフィシャルサイトより引用

チャート-ダイヤモンドストラテジー

コロナショック時に1.01000ぐらいまで触れたもののその後は想定レンジ内でうろうろ、2021年5月は1.07000~1.08000の間の値動き。

5年前後は想定レンジ内の値動きしてくれているわけですが将来のどこかでレンジを外れる時がくるのでその時の対処法、具体的な行動指針は決めておく必要がある。

自分は原則損切りする想定、仮に為替レートが1.15000付近までいくと含み損の額はシミュレーション上は約60万円ぐらいになりそう、それまでに稼いでくれれば良いなという気分。

現状は大規模金融緩和で金利もほぼゼロの状態なのでオーストラリアドルとニュージーランドドルでは大きな差がつきにくい状況だと考えています。

その60万円の損切りに精神的に耐えられれないのであればもっと早くに損切り⇒撤退という戦略もあり、ただこれをすると利益確定の機会損失が増えるということもあり難しいところ。

初心者のみならず人間は損をするのを嫌う生き物なので自ら損を確定するという行動を取ることが難しい、しかし投資でそれを続けるとより大きな金額を失うことになるので「やべえ!」と思ったら経験上は損切った方が良いシチュエーションが多かったように思いますね。

投資を10年ぐらい続けて思うのは『相場から退場させられない』のが最も重要だということ。

相場に生き残っていればまだ資産を増やせる余地がありますからね(*’▽’)

まとめ

トラリピ・ダイヤモンドストラテジーは通貨ペアの性質やトラリピのシステムの特徴をふまえると初心者向きといえる。ただし想定レンジから外れた時の対処方法だけはイメージして想定しておくべき。

 

 

トラリピダイヤモンドストラテジー
最新情報をチェックしよう!