アメリカの債券ETFが値動きが緩やかで利回りも高い。
個人的にBNDとAGGという債券ETFがバランスが良いと感じて投資中。
2020年の後半~2021年初めにかけて自分の投資している中身のバランスを考えていた時に株式に全振りしている内容。
少し前までは株式のリターンは超長期的に見ると歴史的には20年以上の投資をすれば債券よりも利回り(受け取る利益)も高く安全性も継続して購入する事で安全性も高いという考えを裏付けとして資産配分をしていました。
一方で2020年はコロナショックで相場の雰囲気が急変したという事を考えると「自分のメンタルのためにもリスク分散必要だなあ…」という風に思うように。
2008年の秋ごろにリーマンショックがあって2020年にコロナショック、2000年前後にはITバブルが弾ける等の歴史を鑑みると現在の金融市場は10年に1回ぐらいは〇〇ショックが起きて相場が混乱するというのが定期イベントになっています。
そしてこの傾向は今後も高い確率で続くと思っているので多少なりとも安全資産といわれる債券を購入しようと思うに至ります。
引用先:JPモルガンのサイトより
1950年~2017年間の【株式】【債券】【株式+債券】を1年/5年/10年/20年の期間で運用した場合のそれぞれの利回りの振り幅を統計化したもの。
20年以上運用した場合はどの組み合わせでも最終的にプラスになるにせよ瞬間的な大きな落ち込みがある時に債券を購入していると心理的な安心を少しは得る事が出来ると判断して債権の購入を決定。
上記は保有しているETFですがBNDとAGGの購入比率は高めにしています。
またYouTubeで高橋ダンさんの動画を拝見させて頂いている中でダンさんの資産配分の割合は【リスク資産/株式:6割】【安全資産/債券類:2割】【コモディティ(商品)類:2割】という配分比率を推奨していらっしゃいます。
私は株式の比率はもうちょい高めでも良いかな?と思っている人なので全てに賛同という訳ではないですがコロナショックの状況をふまえると確かに債券は少し買っておいた方が良いなと思うように。
ダンさんも自分で考える事が重要と口酸っぱく仰ってますしね。
どこの債券を買うか?
真っ先に思いついたのがアメリカ債券で結論としてはアメリカ債券ETF。
日本の債券は利回りが低すぎる(0.12%ぐらい)、新興国の債券は安全性が担保できないという理由で消去法で必然としてアメリカ債券が残ります。
投資信託(インデックス投資)の銘柄にも債券のものは有りますが債券自体は値動きが全般的にないのでドルコスト平均法の恩恵が受けにくいだろうと判断。
であれば投資信託での運用における分配金の再投資(定期的に貰える分配金で自動的に同じ銘柄を購入する)ではなくETFでは購入して配当を現金で受け取って目先のキャッシュを増やそうという役割に設定する事にしました。
投資信託(インデックス投資)の分配の再投資は複利の効果を良いですが手元資金は増えないですからね。
アメリカ債券ETFはどれが良いか?
口座開設している証券口座で「債券」で検索すれば数多くあって選ぶのが大変となります。
結論として以下の2つ。
バンガード・米国トータル債券市場ETF【BND】
i シェアーズ・コア米国総合債券ETF【AGG】
私はなるべくシンプルに考えてインデックスの銘柄を選ぶ時と同様に手数料、ETFだと経費率の安いモノを選択するようにしました。
あと補足として購入売買金額が多いモノ、人気があればETFが途中で消滅するという心配もないので安心。
上記要因をふまえるとBNDとAGGが残ったので、この2つのETFに決定。
他にもTLT、VCIT、LQD、VCSH、BNDX、BSV、HYGと様々なものがありますが以下の要因分析でBNDとAGGに。
BNDの経費率:0.035% AGGの経費率:0.04%とかなり安い。
他のETFも決して高い水準ではないけど、その中でも最安の部類に入るのでシンプルに手数料の安さが魅力。
※厳密には他にも若干の隠れコストが存在していて実際には0.06%ぐらいのよう。それでも十分安い水準。
BNDとAGGの投資対象がトリプルAの米国債を投資対象(正確には約7割)にしているので比較的安全な投資ジャンルである債券の中でも安全なところに投資していると考えてこの2つがベターと判断。
※トリプルAは安全だと格付け機関によってお墨付きをもらった、という投資対象という事。逆にトリプルBだと利回りは高いかもしれないけど投資しても返ってこない可能性が高いよ、という事。
BNDが6.6兆円、AGGが8.5兆円ぐらいの売買金額の規模で債券ETFではおそらくトップ2になるので途中で頓挫するという事もないだろうという考え。
人気があるという事は今後もお金が集まりやすいという事なので今後も運用しやすく途中で潰れる恐れも少ないといえます。
長期で運用するつもりなので途中で銘柄を入れ替えたりガチャガチャするのは嫌だという考えのもと無くなりそうじゃないところを選択。
BNDとAGGの違いは?
BNDとAGGの両社に大きな違いはないです。ほぼ同じスペック。
- 経費率:0.035~0.04%
- 利回り:統計データの取る期間によりますが両者とも約2.5%前後
- 組み入れ銘柄数:変動がありますが両者とも7,000~9,000銘柄に分散されている
- 債券の組み入れ内容:両社とも財務省が4割ぐらいで他の内訳もほぼ同じ内容
好みで選択すれば良いです、私はほぼ同じだから両方それぞれ投資すっかあ~といったノリで大体100万円づつ購入。
投資戦略としては?
私の場合はとりあえず株式一辺倒といった偏ったポートフォリオ(自分の投資内容の組み合わせ)をリバランスするという目的を優先するため手始めにBNDとAGGをそれぞれ一括購入。
その後の展開としては株式や一部コモディティ(商品類)のETFも購入・買い増しをしていくので、その割合に合わせて少しづつ継続して買っていこうと思っています。
チャートを見ても債券の値動きは株式に比べたらかなり狭い値幅で動いているので心理的にドギマギする事も少なく安心感があります。
利回りもどちらも2%超と正直自分はかなり高いと考えているので10~20年ぐらいはガチでホールドしていくという投資戦略方針。
安全性に対しての投資
利回りを狙っている訳でない。
株式が大きく下がっている時のリスクヘッジ(価格面&メンタル面の)としての債券を持つという狙いなので利回りを大きく狙うというものではないです。
とはいえ前述のように2.5%も平均利回りはあるので個人的な考えでは十分すぎる利回り。
利回り狙うなら株式買ったらええやん?というだけの話なので目的がブレると何のためにこの金融商品を買っているかどうか訳分からんといった具合になるので目的はハッキリさせたうえで検討・購入するべき。
冒頭の表を見れば株式のみで運用した方が20年以上継続して投資した時は最終的な利回りは7%~17%に収束するというデータがあるのでコレで良い!と自分で決めて実行するのであれば全然OK!大事なのは自分で考えて自分で実行する事です。
今回の私の場合は投資資金に対して20%前後の割合で債券を買いたい、という明確な理由で債券ETFを選定して分散投資するのが目的となっています。
人が買っているから~とか曖昧な理由で買うのは(初心者さんは最初人真似で良いと思いますが)責任放棄のような気が個人的にはするので良くないと感じます。
振り切って「俺はこの人の完全コピーした資産配分で投資するんだ!」という明確な考えで買うのであればそれはそれで1つの考え方で良いです。
自分の考えをハッキリさせたうえで投資していかないと何だかんだ人のせいにしてしまい、自己責任ではない投資スタイルになってしまって資産額が増えていきづらいというのが約10年の投資歴で思うところ。
投資はあくまで自己責任でよく考えて中長期の自分の未来を想像しながら購入すると良い、というのが個人的な考え。
どの証券口座が良いの?
楽天証券・SBI証券・マネックス証券で扱っています。
他の証券会社でも扱っているとは思いますが開設している証券口座で扱っていればそこで良いでしょう。
私は楽天証券で購入しています。
まとめ
分散投資の一角として債券を自分のポートフォリオ(自分の投資資産の配分)に組み込むと考えた時にメインの運用であるインデックス投資(投資信託)とは差別化を図ってキャッシュを貰えるETFを選択。
アメリカの債券ETFが安全性と利回りについて完全に優位性があるのでアメリカ債券ETFを選択。その中で総合的な債券ETFである「BND」と「AGG」の2つを選択、スペックはほぼ同等の内容であるのでどちらを選んでも大差ない。
今後の戦略としては一括購入したうえで継続して買い増し戦略を取る。